牛肉を好む高齢者が結構多いって御存じですか?
私の行きつけのレストランでも、70歳前後のかたが牛フィレ肉やサーロインなどを嬉しそうに食べている姿をよく見かけます。
高齢者の客が入店すると、店員もここぞとばかりに高級牛肉をおススメし、迷うことなく牛肉を注文する高齢者たち。どなたも背筋がしゃんとして元気はつらつといった感じです。
牛肉には私たちがいまだ知らない長寿の秘訣が隠されているように思われてなりません。今回はその秘密を紐解いていきましょう。
肉に含まれる栄養素が元気の秘訣だった
高齢者といえば野菜などを中心とした粗食を好むイメージがありますが、戦中戦後の厳しい時代を生き抜き、高度経済成長を盛り上げ、日本の経済をけん引してきた団塊の世代を含む現在の高齢者は、食の欧米化に伴って肉や乳製品を好んで食べるようになってきました。
特にバブル絶頂期、ブランド牛などの高級牛肉をどんどん食べて明日への活力を養い、バリバリ仕事をこなすといった方も多かったのではないでしょうか。
そんな牛肉ですが、どういった成分で構成されているのでしょうか?
まず、私たちの体の大部分は筋肉や内臓、皮膚や髪、爪に至るまでタンパク質によって構成されています。
そのたんぱく質を多く含まれている牛肉を食べることによって筋力の低下を防ぎ、またタンパク質の1つであるコラーゲンは肌にハリとつやを与え老化を防いでくれます。
さらに、牛肉に含まれているヘム鉄は、野菜や海草などの非ヘム鉄に比べると10倍も吸収率が高く、貧血に伴う諸症状や冷え症などの改善に効果的です。
そして、牛肉に多く含まれる動物性たんぱく質には、人間の体内で生産することができない「必須アミノ酸」という成分がバランスよく含まれています。
特筆すべきが「トリプトファン」の存在です。
牛肉に多く含まれているトリプトファンを摂ることで、神経伝達物質である「セロトニン」を生成し、睡眠効果や精神を和らげ不安を解消するなどのリラックス効果が得られます。
お年寄りでも気軽に食べれる牛肉の食べ方
しかし、なかには牛肉は脂っこいし堅くてたべられないという理由で敬遠するお年寄りも多いかと思います。そんな方にも美味しく牛肉を食べてもらうにはどのようにすればいいでしょうか?
本来は赤身の多いものより、やや脂肪分が含まれているほうが柔らかく仕上がりますが、脂肪分が気になるかたには、さっと湯通しして食べられるしゃぶしゃぶなどがおススメです。
脂肪分が少なく赤身の多い肉であっても、筋を取り除きしっかり叩くことで柔らかく食べることができます。
ただし、火を通しすぎると堅くなってしまうので火を通しすぎないことが重要といえます。
すね肉などの筋が多い部分でも長時間コトコト煮込むことによって結合組織のコラーゲンをゼラチン化させることができ柔らかく食べることができるので、シチューや煮込み料理におススメです。
コラーゲンも豊富に摂ることができるので、アンチエイジングにピッタリのメニューではないでしょうか。
もちろん、牛肉ばかりを食べていればいいというわけではありません。
いろいろな食材をバランスよく食べることも大切、さらに適度な運動も生活習慣の中に取り入れ、生きがいを持って健康で幸せな生活をおくることが大切ですね。
柔らかくて美味しい牛肉を食べるなら神戸牛がおすすめです。